牡蠣にあたる、つまり牡蠣による食中毒は、一般的に「ノロウイルス」や「ビブリオ属細菌」によって引き起こされます。
これにあたると、数時間から数日後にさまざまな症状が現れることがあり、特に生牡蠣を食べた際にリスクが高まります。
以下は、牡蠣にあたった場合に発生する主な症状と原因です。
目次
ノロウイルスによる食中毒
牡蠣はノロウイルスの主要な原因とされています。
このウイルスは、特に生や加熱が不十分な牡蠣を介して感染します。
主な症状
- 激しい嘔吐と下痢:これが最も一般的な症状です。多くの場合、感染から12時間~48時間後に症状が現れます。
- 腹痛:激しい腹痛が伴うことがあります。
- 発熱:軽度の発熱(37〜38℃)が見られることがありますが、高熱はあまり発生しません。
- 脱水症状:嘔吐と下痢が激しいため、脱水症状を引き起こすリスクが高まります。特に幼児や高齢者では注意が必要です。
- 倦怠感と頭痛:ノロウイルス感染によって全身がだるく感じたり、頭痛が起こることがあります。
治療
ノロウイルスには特定の治療法はありません。
症状は通常1~3日で自然に治まりますが、脱水症状を防ぐために、十分な水分補給が重要です。
スポーツドリンクや経口補水液が推奨されます。
ビブリオ属細菌による食中毒
ビブリオ属細菌(ビブリオ・パラヘモリティクスなど)は、主に生牡蠣や加熱が不十分な海産物を介して感染します。
主な症状
- 腹痛:急激で激しい腹痛が特徴です。
- 下痢:血便が見られることもあります。
- 吐き気と嘔吐:これもよく見られる症状です。
- 発熱:通常、高熱(38℃以上)を伴うことがあります。
治療
ビブリオ属細菌による食中毒も自然治癒することが多いですが、症状が激しい場合や免疫力の低い人(高齢者、幼児、病気の人など)は医師の診察を受けることが推奨されます。
抗生物質が処方されることもありますが、十分な水分補給が依然として重要です。
その他の細菌やウイルス
まれに、他の細菌(サルモネラ菌、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌など)による食中毒もあります。
主な症状
- 嘔吐と下痢
- 腹痛
- 発熱
これらの症状も一般的ですが、場合によっては症状が重篤になることもあります。
予防策
牡蠣による食中毒を防ぐためには、以下のような予防策が効果的です。
- 加熱調理:牡蠣は内部までしっかりと加熱(85〜90℃で90秒以上)することでノロウイルスや細菌を殺菌できます。
- 生食時の新鮮さ確認:生牡蠣を食べる場合、信頼できる販売元で購入し、新鮮な状態であることを確認しましょう。
- 調理器具の衛生管理:生牡蠣を扱った後は、まな板や包丁、手をしっかりと洗い、他の食材への二次感染を防ぎます。
注意事項
特に免疫力が低下している方(高齢者、妊婦、幼児、持病のある方など)は、牡蠣による食中毒のリスクが高いため、生牡蠣の摂取は控えた方が良いでしょう。
以上、牡蠣にあたるとどうなるかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。