授乳中に牡蠣を食べても大丈夫なのか

母親と赤ちゃん,イメージ

授乳中の食事は、母体と赤ちゃんの両方に関係する大切なテーマです。

「牡蠣を食べても平気?」「生牡蠣は避けるべき?」と気になる方も多いでしょう。

結論から言うと、牡蠣は十分に加熱して食べる限り、授乳中でも基本的に安全です。

ただし、いくつかの注意点を守ることが大切です。

目次

食中毒のリスク:生牡蠣は避けて、必ず加熱を

牡蠣は栄養価が高い一方で、食中毒のリスクがある食材としても知られています。

特に生牡蠣にはノロウイルスビブリオ菌などが付着している可能性があり、加熱が不十分だと感染の原因になります。

授乳中の母親が食中毒にかかると、母乳を通じて直接赤ちゃんに感染することはほとんどありませんが、体調不良や脱水症状で授乳が難しくなることがあります。

したがって、授乳期は生食を避け、しっかり火を通すことが重要です。

参考サイト

授乳中に牡蠣(かき)を食べると危険?【母乳期間中の食べ物の注意点】 | ベビーテクニック

安全な加熱の目安

  • 中心温度85〜90℃で90秒以上加熱すること。
    (蒸し牡蠣、グリル、鍋料理などが安全)
  • 加熱後でも、半生状態の牡蠣は避けるのが無難です。

参考サイト

ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省

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牡蠣の加熱時間について

アレルギーのリスク:稀だが注意が必要

牡蠣はアレルギーを引き起こす可能性のある食材です。

母親が食べたものの一部は微量ながら母乳を通じて赤ちゃんに移行することがあります。

そのため、授乳中に初めて牡蠣を食べる場合や久しぶりに食べる場合は、

  • 食後に赤ちゃんの肌や便の様子を観察する
  • 発疹・嘔吐・下痢などが見られたら医師に相談する

といった慎重さが大切です。

ただし、現在の研究では「母親が特定の食品を制限しても、赤ちゃんのアレルギー予防効果は乏しい」とされており、過度な食事制限は不要です。

(※症状が出た場合のみ、医師の指示で制限を検討します)

水銀や重金属の影響:通常摂取量では問題なし

魚介類を食べる際に気になるのが水銀や重金属の含有量です。

しかし、牡蠣は水銀の含有量が非常に少なく、米国FDAとEPAの「低水銀(Best Choices)」リストに分類されています。

授乳中でも、牡蠣を含む低水銀の魚介類を週2〜3回(合計約227〜340g)食べるのは安全とされています。

つまり、普通の量を楽しむ分には心配不要です。

栄養価:授乳期にうれしい栄養が豊富

牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるほど、栄養がたっぷり含まれています。

授乳期に特に必要な栄養素も多く、母体の健康維持や母乳づくりのサポートに役立ちます。

栄養素期待できる効果
亜鉛免疫力を保ち、母乳分泌や回復に関与
鉄分貧血予防・エネルギー代謝に必要
ビタミンB12神経や赤血球の健康維持に重要
タンパク質母乳や筋肉の材料となる

特に亜鉛含有量は食品の中でもトップクラスで、加熱した牡蠣85g(約3個)で1日の推奨量を上回るほどです。

まとめ:加熱すれば安全、栄養面でもおすすめ

  • 生牡蠣は避け、しっかり加熱する(85〜90℃で90秒以上)
  • 母乳を通じて感染することはほとんどないが、母体の体調に注意
  • アレルギーは稀だが、赤ちゃんの反応を観察すること
  • 通常量の摂取では重金属リスクは低い
  • 亜鉛・鉄・ビタミンB12など授乳期に嬉しい栄養が豊富

総合的に見て、牡蠣は授乳中でも安心して食べられる栄養食材です。

ただし、生食を避け、しっかり加熱して美味しく安全に楽しみましょう。

以上、授乳中に牡蠣を食べても大丈夫なのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

行野伸一のアバター 行野伸一 代表,マーケター

牡蠣と酒 もんげーひなせの運営責任者。
飲食業界は10年以上の経験があり、Webマーケティング事業のnextcircleの代表も務める。
保有資格:ジュニアオイスターマイスター・かきオイシスト

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